就活失敗して修士に進んだ話

コロナ禍。

私はいまだにこれが読めておりません。(ころなか)でよいんでしょうか?

コロナウイルス、大変なことになっていますね。かくいう私もいつ会社からファイヤー(トランプ大統領調で)されるかひやひやしております。

 

このコロナ危機は全世界のみなさまそれぞれの人生の1ページに刻まれるのでしょうね・・・。嫌な記憶ほど、記憶に残りやすいとは言いますが、世界が共有する記憶がウイルスショックになってしまうとは残念なことです。

 

人生の1ページときいて、皆さま真っ先に思い浮かべることはなんでしょうか?入学、初恋、初めての出産、あの名作に出会ったとき・・・ふむふむなるほどみなさんいい1ページをお持ちですね。しかし、人生の1ページは必ずしもキラキラと輝かしいものではないですよね。私は真っ先に苦い記憶が出てきます。

 

私の人生の1ページ、それは「初めての就活」です。いまからする話は、コロナで就活がうまくいかない学生たちに参考にしていただきたいです。※賛意両論あると思います。

 

私が大学3、4年で就活をしたころは不景気で・・・・・・・・・・・・・はありませんでした。むしろ好景気。就職先が決まらないやつは就活をしていない人間くらい。まわりの友人はバンバン内定をとって、内定持ってる会社でポーカーさながらのマウントの取り合いしてましたよ。

そんななか、筆者の内定はゼロ。今回はこの話をします。

 

私は本当にバカでした。タイムマシンがあるなら、過去の自分に「違うそうじゃない」と言ってやりたい。そんな気持ちです。私が通う大学は中堅私立大学。大学受験をしたことがないひとからすれば、「聞いたことない」と答える人がほとんどです。そんな大学の英文科に一般受験で入学した筆者は大した努力もせず、勉強もせず遊びほうけるかバイトの日々でした。そんな私でもゼミの授業だけは好きでした。アメリカ文学のゼミに所属していたのですが、テキスト分析をしているときの紐解いていく感覚が何より好きでした。全身の血がたぎるという感覚はそのゼミで初めて知りました。後にこのゼミに積極的に参加していたことは私の人生の分かれ道になることになります。

 

さて、そんなゼミにしか興味のない筆者は無謀にも就活で、超難関業界である広告と出版業界ばかり受けていました。結果は惨敗。景気のおかげでとりあえず受けたITとメーカーの会社に内定をもらえました。しかし、好景気にも関わらず、自分が働きたい業界には一つも内定をいただけませんでした。理由は分かっていました、努力してこなかった自分のせいなんです。大学時代何もしてこなかった自分のせいなんです。ただでさえ甘いのに、筆者は自分を責めすぎてノイローゼ気味になります。どん底に暗い性格になっていきました。自分の行きたい業界に内定をもらってキラキラしている人を見ては、醜い人間になっていきました。

 

卒業も近くなり、もらった内定のうちの一社に決めてここでやっていこう。でもなあ・・・と葛藤をしているときに、卒論の話し合いがありました。教授の研究室で、たまたま教授と二人きりになりました。教授と二人きりになるというシチュエーションを避けていた私にとっては地獄の空間でした。(出版か広告業界に行く宣言をしており、内定先を報告したくなかった)

「筆者さんは、どこの業界に決まったの?」

「・・・○○をやっている会社です」

「あれ・・・?たしか「出版と広告は全部だめでした」・・・そうなの」

教授はしばらくだまった後に私にこう言いました

「筆者さんは、ゼミでずっと真剣にゼミに取り組んでいたのを見てきて、面白い考察をするなと思うこともたくさんあった。できないことはないと思うの。だから・・・」

教授は本棚から冊子を取り出して私に差し出してきた

「大学院に進んでみない?大変だし、修論も英語だけどきっとできると思う。そしたら、また就活すればいいと思う」

この一言が私にとっては大きな人生の転換期になった。とにかくこのときは、自分をなに一つ肯定できない「下げ下げオーラ全開妖怪~私ってなんて不幸なの~」だったので、教授の言葉で救われた。ゼミだけは努力していて、そしてそれを見てくれていたんだ。

 

そして、なんやかんやあり、苦しくてつらい大学院生活送りながら、二度目の就活に挑むことになり、出版、広告どちらの業界にも内定をもらえた。

わたしは希望の業界に進むまで、大多数の学生と違うレールを歩んだ。みんなでつくったレールなんてあまり意味のないことだとも感じた。だって、いま結局どこの業界もコロナで危ういもの。わたしが学部生の時に内定もらった会社、どちらも中小だったのでピンチだもの。だから、いま就活で苦しんでいる人、コロナで毎日不安な人には自分のレールを自分で作ってほしい。不思議なもので自分で敷いたレールは誰のせいにもできないので、心を病まないでいられる。けど、どうか自分で決めたことは成し遂げてほしい。努力が裏切らないっていうのは自分の中の達成感が自身につながるからだと思う。

いまコロナで、就活なにしたらいいかわからん人はとりあえず、エントリーシートとSPIの勉強しましょう。

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追記、大学院に進むなら明確な目標を持ちましょう。でないと訳の分からない道を歩むことになります。詳しい大学院の生活はまた、おいおい。

 

 

それでは!